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2005年6月 7日 (火)

溢れた水

たいした原因があったわけではないのに、ちょっとしたはずみで、泣けてしまうことってありませんか?

私は、まさしく今日、そうでした。すでにコップの99.9分目まで水がたまっていて、何もなければそのまま蒸発していくのだろうけど、ちょっとしたはずみで・・・たとえばちょっとつまづいてしまったとか、電車に一歩違いで乗り遅れてしまったとか、サンダルのかかとを傷つけてしまったとか、そんなつまらないことがきっかけで・・・一気にコップから水が溢れてしまうような、そんな感じです。

リョウヘイの障害は、今に始まったことではないけれど、そのことに関してやはり知らない間にコップに水がたまっていることがあります。

障害児の親は、常に周囲に、あやまったり、気を遣ったりしながら暮らしています。確かに、まわりに迷惑をかけているのに「障害があるんだからしかたない、それが当たり前」と思っている親もいることも事実。でも、多くの障害児の親は、いつも小さくなって暮らしています。そして、そうやってまわりに気を遣いながら、一方で、自分の子どもを卑下したくない、誇りを持ちたいと思っています。

人としてやってはいけないことは、障害があろうとなかろうと、やってはいけない、これは当たり前のことだから、本人がわからなくても、一生懸命教えてきました。むしろ、普通の子より厳しくしつけてきたつもり。どうしてそれがいけないことなのかわからない子を、叱らなければならないつらさや不憫さ、こんな気持ちがほかの人にわかるわけがないし、わかってほしいとも思っていないんだけど・・・。

そして、私はできた人間ではないから、気を遣って疲れたときや、誰にもわかってもらえないと感じたときに、自分の感情を子どもに見せてしまって、自己嫌悪に陥っちゃうのです。いつの時も、子どもが何か問題を起こしたときに一番つらいのは、その子が起こした問題そのものではなく、それに対して適切な対応ができない自分自身・・・。いまだにちょっとしたことでショックを受けたり、凹んだり、子どもに当たってしまって、あとで激しく後悔する、その繰り返し・・・。

そのとき、いつも頭をよぎるのは、

「一番大変なのは私ではなく、この子なのに」とか、「こういう障害を持った子に産んでしまったのは私なのに」・・・

この思考に陥ってしまうと、なかなか抜け出すことができなくなります。普段は、周囲の人々に恵まれた私たちってしあわせ、と思っているのですが、このようなときは、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまって、ほんのささいなことで、コップから水が溢れてしまうのです。

・・・でも。明日には元気になっていたい。私が元気がないとき、一番に気がつくのはリョウヘイで、とても心配するから・・・だから早く元気にならなくちゃ。明日の今頃は、サッカーを観ながら大騒ぎしているかな・・・。

とにかく、どんなに問題を起こしても、その子を可愛いと思う気持ち、大事だと思う気持ち、これだけは忘れないでいよう、と、心に誓うのです。






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