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2006年6月 8日 (木)

「家の鍵」

今日はてっちゃんがアニバーサリー休暇を取ったので(結婚記念日は出張だったので)、かねてから観たかった映画「家の鍵」を観に行きました。

「家の鍵」はイタリアのジャンニ・アメリオ監督の最新作、かなり高い評価を受けた作品とのことで、来週まで岩波ホールで上映されています。

岩波ホールは初めてでした。神保町から0分という便利なところにありながら、古い映画館らしく、ポップコーンなんて売っていないし、座席も傾斜があまりないから観やすくもないし。
地味な映画館の地味な映画。きっと「アンジェラ」みたいにガラガラなのかと思ったら・・・。とんでもない!上映開始時刻には満席でした。おじさま、おばさまが多かったな~。

「家の鍵」。とてもいい映画でした。
ジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)は、若いころ恋人を出産で失い、しかも生まれた子どもには障害があり、ショックで、子どもを手放して逃げてしまいます。
亡くなった恋人の姉夫婦に育てられていたその子に、15年たって初めて会い、彼に付き添ってベルリンの病院に行くことになります。無邪気であると同時に突拍子もない行動をする息子、パウロ(アンドレア・ロッシ)に、困惑を隠せないジャンニ。
重い障害を持つ娘を介護する女性ニコール(シャーロット・ランプリング)との出会いを経て、旅をしながらふたりは少しずつ心を通わせていきます・・・。

とにかく3人の俳優がすばらしい!
まず、ジャンニ役のキムのハンサム(死語?)なこと!ワタシ、ひとめで心を奪われました!
今は家族もあるジャンニには、15年前に手放した障害のある息子と初めて会って、どう接していいのかというとまどいや、罪の意識、これからの不安など、さまざまな苦悩があります。パウロの採血を見て気分が悪くなってしまったり、厳しいリハビリを見て耐えられなくなり思わず息子に駆け寄り抱きしめてしまうという気の弱さや優しさがあります。
そのジャンニを演じるのは、やはりあの憂いを秘めた瞳を持つヤサ男のキムでなければならなかったのです。
次に、息子役のアンドレア・ロッシ!
なんと、彼は本当にハンディを持った少年なのです。それなのに、自分じゃない障害者の役をみごとに“演じて”いるのです。
本当の障害者を使うことには賛否両論あったようですが・・・。でも、彼でなければ、この映画はできなかったでしょう。監督自身もそう言っています。
そして、ジャンニに内省を促し、新しい生き方へと導く役割を持つ女性・ニコールを演じる、シャーロット・ランプリング。
ニコールの娘は重い障害を持っており、彼女は、娘が生まれてからの20年間娘のことだけを考えてきた強い女性だけれど、「この子が死んでくれれば・・・」と思うことがある、という苦悩の気持ちを漏らすのです。
この、苦悩しながらも強く生きる女性を演じたシャーロットには、美しさと深さと迫力がありました。

まだ公開中なので結末は書きませんが、この映画、ラストシーンがとってもステキなのです。
感動してワンワン泣いちゃう、とかそういうのではなく、心にジワ・・・とくるのです。

親だって、いつも強くて賢いわけじゃない。
障害を持つ子どもを抱えた親なら、ニコールのように「この子が死んでくれれば・・・」とは思わないまでも、「この子が普通の子だったら・・・」と思ったことはあると思います。
まして15年も離れて暮らしていて、障害を持った息子と初めて向き合った父親に、どれだけのことができるでしょう。
“父親”と“母親”というものがまた違うことも描かれています。
そして、パウロが、もっと小さい子だったら、また女の子だったら、全然違う映画になっていたでしょう。
15歳という年齢が、「家の鍵」というタイトルに関係していると思うし、父と息子だから、この映画が成り立つのだと思います。
親子がそれぞれの苦悩を抱えながらも、父親は息子に愛情を感じるようになり、そして時には障害を持つ息子が父親を支えながら、お互いに成長していく・・・。
その姿が、私たちの胸を打つのです・・・。




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コメント

お二人で映画ですか?
素敵~。
我が家はマズ見たい映画が共通でないこと。
アウトドアな家族なので週末室内で過ごすことは余りないこと。と言う事で10年以上2人で映画はありません!

昨日青葉台に行きました。用事でね。
そこで気になったところが・・
「梅の花」というレストランとその近くの湯葉料理のお店。
是非行きたいと思ったのですが地元の評判ってどうなんでしょう。
私はああいった雰囲気好きなのよ。
あと都心は出たくない派なので(笑)
情報ありましたら宜しくです!

投稿: cocochan | 2006年6月 9日 (金) 08:15

タケちゃん 初めてお邪魔しま~す。
☆結婚記念日おめでとうございます☆
アニバーサリー休暇があるんだねぇ~。素敵☆
『家の鍵』すごくよさそうな映画だね。
いいよね。夫婦で映画。やっぱりそういう機会を持つことも
大切だと思うわ。
タケちゃんのだんな様はいっぱいお話してくれるタイプ?
我が家は、もっぱら私がわわぁ~とおしゃべりするんだけど(爆)

投稿: 猫の手 | 2006年6月 9日 (金) 10:05

>cocochan

cocochanちはアクティブだからな~♪
でも、ウチも結婚してから二人で映画なんてめったになかったわ。
この映画は、障害児とその父がテーマだから、ダンナに見せたくて、半強制的に連れてったの(笑)。

やだ~青葉台に来たの!?教えてよぉ~!お茶くらいしたかったわ~♪
「梅の花」は行ったことあるけど、その近くの湯葉料理のお店っていうのはなんだろ?「梅の花」にも湯葉料理あるけど、それとは別のお店なの?そっちは知らないな~。
「梅の花」はガッツリ食べたい男性には向かないけど女性にはいいと思う♪ランチは確か1800円くらいからだったかな?個室もあるし、駐車場も広いし♪駅のそばだから電車でも便利だしね。

ナビスコ勝ったね~!
中断期間で怪我人はしっかり治してほしいね。
ワールドカップもあるし、寝不足になりそう。
テリー~~~がんばって~~~!あ、もちろん、ボンバーもね!

投稿: タケちゃん→cocochan | 2006年6月 9日 (金) 19:41

>猫の手マム

きゃぁ~マム~!
来てくれてありがとう~~~!!!

結婚記念日は・・・何もなかった(笑)
でも『家の鍵』はなかなかよかったよ。
ウチのダンナはふたりで出かけてもサッサとひとりで歩いちゃって、並んで歩いてくれないし、電車の中でもおしゃべりしないでひとりで音楽聴いたり本読んだりするから、いつも出かけるとケンカになる。
家でもいっしょにテレビ見てるだけだしね~。
でも、オタクだから、音楽の話とかはよくしゃべるかな。
マムがわわわ~としゃべるの、想像つく(笑)。
でもpenさんはマムの話をちゃんと聞いてくれそうじゃん?
仲良さそうでうらやましいよ~!


投稿: タケちゃん→猫の手 | 2006年6月 9日 (金) 19:48

ごめん(汗)
湯葉料理が「梅の花」か・・・
っで隣にあったのはなんていったかな~。
忘れちゃった。
田園ライフ?って雑誌購入したほうがいいかしら。
暇とお金があったらそんなお店全部制覇したいわ。
娘が朝練で6時半に出て行った後、残りの3人はお暇。
息子と旦那は睡眠中です。
何しようかな~。

投稿: cocochan | 2006年6月10日 (土) 07:40

結婚記念日おめでとうございます!

ところで『家の鍵』
すごくよさそうな映画ですね。
岐阜でもやってるかな?
旦那と一緒に是非観に行きたいです!

投稿: かりん | 2006年6月10日 (土) 16:31

>cocochan

「梅の花」の隣りは「はーべすと」っていうバイキングのお店じゃない?
あそこはワタシは一度も行ったことないのよ~。
なんか有機野菜とかそういうのがコンセプトらしくて、いつも混んでいるらしいけど今はどうなのかな?よくわからなくてごめん。
このへんのランチのお店とか制覇したいよね~。
ワタシもこのあいだ「田園都市生活」買ったよ。港北ニュータウン特集だった!cocochanちのほうはお店いろいろあっていいなぁ~。

投稿: タケちゃん→cocochan | 2006年6月10日 (土) 22:56

>かりんさん

ありがとう~!
かりんさんとHidekiさんのような仲良し夫婦を目指したいんですけどね~。

『家の鍵』よかったですよ。
でも全国でやっているのかよくわからない・・・
こっちでも岩波ホールしかやってないみたい。
でも、いい映画なので観てほしいです。

ところでお疲れは取れました?
からだも疲れるけど、時間を気にする生活って気も疲れますよね。
お互い気分転換してがんばりましょう!

投稿: タケちゃん→かりんさん | 2006年6月10日 (土) 23:05

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