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2006年7月19日 (水)

おウチ映画館・「ALWAYS 三丁目の夕日」

ずっと観たくて予約していた「ALWAYS 三丁目の夕日」。
2ヶ月近く前に届いていたのだけど、ワールドカップがあって見る暇がなく・・・やっとこの連休に観ることができました。

陳腐な表現だけど、本当に心温まる映画でした。

昭和33年。東京タワーができた年。
東京の下町。小さな自動車修理工場「鈴木オート」を営む鈴木則文(堤真一)と妻トモエ(薬師丸ひろ子)、その一人息子の一平(小清水一揮)、そこに集団就職でやってきた六子(堀北真希)。そして、その家のお向かいに駄菓子屋を構える、しがない小説家の茶川龍之介(吉岡秀隆)。
茶川は想いを寄せる飲み屋のおかみ、ヒロミ(小雪)に頼まれ、母親に捨てられたという少年・淳之介(須賀健太)を引きとることになります・・・。

昭和33年といえば、さすがのワタシも(笑)まだ生まれてはいませんでしたが、生まれる少し前の話です。
「電気冷蔵庫、電気洗濯機、テレビ(もちろん白黒)」が“三種の神器”と呼ばれていたのは、ワタシも知っています。
ワタシが物心ついたときには、家に三種の神器はあったけど、氷で冷やす冷蔵庫が普通だった時代と、ワタシが生まれた時代はほんの少ししか違わなかったのか!ということにまず驚きました。
シュークリームが珍しかった時代。
テレビが来た家に近所のみんなが集まって、力道山のプロレスを見た時代。
駄菓子屋さんのお菓子が10円でいくつか買えた時代。
扇風機の風に「あ~~~」と声を震わせて遊んだ時代。

そして、戦後13年たっているとはいえ、まだ戦争の傷跡が残っている時代でもあったのです。
奥さんと子どもを空襲で失くしたお医者さん宅間先生(三浦友和)は、娘が好きだった焼き鳥をヒロミの店からおみやげに持って帰ります。誰もいない家に。
また、茶川にプロポーズされた翌朝、ヒロミは父親の借金のために踊り子に戻っていきます。
ワタシは、自分のことを「戦争を知らない子どもたち」だと思いますが、それでもまだまだ戦争の名残のある時代に生まれていたんだなぁ・・・と、この映画を観て初めて感じました。

そんな貧しい時代ではあったけど、集団就職で上京してきた住み込みの女の子のことを本気で怒ったり、見ず知らずの子どもを預かったりと、人々がホットな心を持った時代でもありました。
淳之介がお金持ちの本当の父親に引きとられて行く車を茶川が追いかける場面、そして淳之介が戻って来て、「実の父親のところへ行けよ、金持ちなんだぞ!」と言う茶川と「おじちゃんといっしょにいたい」という淳之介が抱き合う場面、本当はもっと大声上げて思いっきり泣きたかった!(てっちゃんといっしょに観てたのでガマンした)

ワタシとしては、「野性の証明」や「セーラー服と機関銃」のイメージが強い薬師丸ひろ子が、血気盛んで単純で、でも人情に厚いダンナの堤真一をたてながらうまくフォローする、「あの時代のお母さん」を演じていたのが、なんか感慨深かったな~。
それから子役の子たちが泣かせる~!ドラマでもよく見る健太クン!泣けたよぉ。
堀北真希ちゃんも、今ドキのオシャレギャルではなくて、ああいう役が合ってる~!かわいかったな~。

「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう」

という宣伝コピーのとおり、今に比べたらひどく不便な時代。
液晶プラズマテレビやデジカメや電子レンジやエアコンや、DVDどころかビデオだってない。
でも、今より不便でも、今の時代にはないものが確かにあったのだと思う。
きっとある意味では、豊かな時代だったのでしょう。何より、みんな一生懸命生きていたんだな~と思います。戦争が終わって復興しようとするエネルギーがあったからだとしたら、皮肉なことだけど・・・。

携帯もパソコンもテレビも、ワタシにとってなくてはならないもの。電子レンジもDVDもなかったらとっても困る!
だから、何でも「昔はよかった・・・」とは思わない。
でも・・・、あの時代に生まれたこと、なんだかちょっとだけ、うれしいような気もします・・・。






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コメント

おつ、DVD買ったんですか。映画館ではみたのですが、僕も買おうか迷っています。

昭和33年。生まれていました。すこし(すみません、”だいぶ”でした)お兄さんなぶん、あの映画の光景を覚えています。懐かしい映画でした。

「クオリティ オブ ライフ」 生活の向上は、心の豊かさと車の両輪で進んで行かなければと実感しました。

なかったらこ困るのものの一番は、クーラーです。あの頃、どうやって夏を過ごしていたんでしたっけ。夏休みの子供はともかく、働いていた大人は大変だったでしょうね。

投稿: オブ | 2006年7月20日 (木) 08:00

タケちゃんもついに見ましたねっ。あの名作を。ワタシ、泣きツボだらけで参りましたぁ。
ワタシが生まれたのも、この時代よりちょっと先だけど、三輪自動車がわずかに走ってたんですよ。テレビも白黒で。
扇風機の風で「あー」とか、駄菓子やで「くださいなー」とか、普通にやってました。
そういう時代に生まれてたんですよね。
今、テレビどころかDVDも携帯もパソコンもなきゃ生きていけなくなってるのに。
そうそう、クーラーも。
なくても全然OKな時代があったなんて、この映画見るまで忘れてました。
今は今の良さ、あるんだけど。

投稿: たま | 2006年7月20日 (木) 09:01

>オブさん

実は、この映画を観たいと思ったのは、オブさんの記事を読んでなんです!
「電子ニッポン」の象徴ともいえる東京タワーが、どんどん空に伸びていく姿が印象的でした。

DVDはネットレンタルのを観たのですが、買おうと思ってます!

オブさんはワタシより“すこし”お兄さんだし、東京育ちだし、きっとあの映画の世界を身をもって体験しているのでしょうね。
夏休み、「宿題は涼しい午前中にしましょう。」とよく言われましたが、クーラーのある今はそうは言われないのかな?

本当におっしゃるとおり、生活の向上は、心の豊かさと車の両輪で進んで行かなければいけませんね。
文明が進んで物質的に豊かになる一方で、信じられないような恐ろしい事件が起きたりする現代、うまく両輪がかみ合っていないのでしょうか・・・。

投稿: タケちゃん→オブさん | 2006年7月20日 (木) 17:43

>たまさん

いい映画でしたぁ~。

たまさんと私、けっこうトシ近いかも!?(喜)
三輪自動車は私も見ましたよ!

あの時代、今見るから素敵なんだよね。
もしタイムマシンがあったとしても、やっぱりもう今から戻ることなんてできないよね。
ちょっと見たいとは思っても、あの時代にずっと暮らしていくことなんてもうできないもんね。
でも、今はない、何かがあったのも確か・・・。

今の時代も、あと何十年かしたら「あのころはよかった・・・」と思うときが来るのかな?

投稿: タケちゃん→たまさん | 2006年7月20日 (木) 17:50

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