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2007年2月 9日 (金)

おウチ映画館・『バイバイ、ママ』

以前、まさやんがオススメ映画として挙げていた記憶があって、観てみました。


夫婦仲が良すぎて子どもへの愛情を十分に注げない両親に育てられたエミリー(キラ・セジウィック)。父と母は父の病気を苦にしたのか、エミリーを残してふたりで自殺してしまう。そんな孤独な少女時代を送ったエミリーは、男も家もいらない、ほしいのは自分の分身である子どもだけ、そしてその子には自分のありったけの愛情を注いで育てる・・・という強い意思があった。そして、良い「タネ(ちょっと言うのがはばかられるけど)」を求めてさまよい、やっと男の子ポール(ドミニク・スコット・ケイ)を授かる。「この子は特別な子」と思い込み、周囲の非難の目も気にせずに、学校にも行かせず、近所づきあいもせず、ふたりだけの世界の中で幸せな日々を送るが、やがて成長に伴って、ポールは外の世界を求めるようになる。自分から離れていくことを恐れるエミリーは、必死になって自分の元に引きとめようとするのだが・・・。

見終わって胸が苦しくなる映画でした。
息子を溺愛する母親の話ってマンガなどでもよくあります。でも、それらは、自分がパートナーに先立たれて、とか、パートナーに愛されずに、などの事情によってそうなってしまうものが多く、エミリーのパターンは珍しいです。“実の両親”が仲が良すぎるために愛情を得られないということって現実にあるのかしら。たぶん、エミリーの両親は、子どもの「個性」を認められなかったんですよね。たとえばエミリーが発表会でデビッド・ボウイの「火星の生活」をアカペラで歌ったこと、両親にはそれが許せない(けっこう上手だった!そしてこの歌がエミリーの心情を表しているのです)。恥をかかせないで!と両親ともが叱るのです。どちらかでも味方になってくれれば、そしてその歌を聴いて自分たちを反省してくれれば、違っていたのに。
そんな両親との生活に孤独を感じていたエミリーに、キスしてくれて、話を聞いてくれた近所のハーカー夫人(サンドラ・ブロック)が、エミリーの心の支えになっていて、母親になったエミリーの前にも何度も姿を現します。
どちらにしてもエミリーは、両親の愛情を得られずに育ったがゆえに、自分の子どもには限りない愛情を注ごうと誓うのですが、それが「偏愛」になってしまうのです。
小さいころはママとふたりだけの世界が楽しかったポールが、学校へ行きたがり、友だちをほしがるようになると、エミリーの心は乱れます。一生懸命楽しい遊びに誘っても、だんだんママから離れたがるポール。エミリーはポールのことを「ラバーボーイ(愛しい坊や)」と呼びますが、ポールはそう呼ばれることがだんだん苦痛になります。
タイトルは原題のこの「ラバーボーイ」のままのほうがよかったんじゃないかな。
最後には(冒頭からこの場面なのですが)、エミリーはポールとともに死ぬことを選びます。でもポールは生き残り、青年になったポールがガールフレンドとともに、昔ママと来た羊の群れのいる草原を訪れるシーンで終わります。

私はリョウヘイみたいになかなか手が離せない子を持っているせいか、子どもが親離れしていくのは、もちろん寂しさもありますけど、どちらかというと嬉しかったんです。モエはもちろん、リョウヘイみたいな子だって、親離れするんですよ。ちょっぴり寂しいけれどそれを喜んであげるのが親なんですけどね。子どもは自分の所有物じゃないんだから。だいたい絶対ムリなんですよ、ふたりだけの世界で子育てなんて。いろんな人とのふれあいの中で、親も子も成長していくんだもの。

でも・・・。エミリーは極端だとしても、正直、正しい子育てなんて、わかりません。私もいつも「ホントにこれでいいのかな・・」って思っています。子どもから手を離すタイミングとか、手は離しても放りっぱなしではなく、というそのサジ加減とか、本当に難しいですもんね・・・。
観ていて、「それはいかんだろ、エミリー・・・」と思いながらも、なんだかせつなくなってしまいました。


さて、この映画の監督はケヴィン・ベーコンですが、彼は映画の中でエミリーの父親を演じています。そして主人公のエミリー役のキラはケヴィンの本当の奥さんだそうです。さらに、少女時代のエミリーを演じているソジー・ベーコンはケヴィンとキラの実の娘とのこと。ベーコン家の愛犬まで出演しているそうです。恐るべし、家族総出演映画。

ってことは、エミリー役のキラは夫が、少女時代役のソジーは実の父が、ほかの女優とお風呂でイチャイチャしてるとことか見るわけですね・・・。
う~ん、すごいな、俳優って。
なんて、ヘンなとこで感心してしまった私でした。



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コメント

ケヴィン・ベーコンが映画監督してたことも知らなかった~!しかも家族総出(驚)
端正なお顔だちのわりに、悪役の多い俳優さんで知ってたんですけど。
それにしても、哀しい話ですねぇ。
両親の「男女の愛」だけを見せつけられて育った娘は、自分の息子も同じようにしか
愛せなかったんでしょうかね。彼女の両親だって、昔は子供だったろうに。
映画は未見だけど、タケちゃんのレポ読むだけでもやりきれなくなっちゃう。

でも・・・見たい気もする。
ご近所の夫人(サンドラ・ブロック!)の存在が、わずかに救いをくれそうで。

投稿: たま | 2007年2月10日 (土) 14:07

タケちゃんさん、はじめまして!SHIEと申します。
こちらへは、五十嵐くん関係で検索していて辿り着いたのですが、
いざお邪魔してみれば、なんと、タケちゃんさんは山崎くん(なぜか私はずっとこう呼んでいます)ファンでもいらっしゃるのですね!
実は私も、10年来の熱烈な山崎ファンなんです~。もう、音楽性はもちろん、人柄もルックスも大好きです。そして今では、オーガスタという事務所まるごと好きです(笑)。
他にも、映画好き、サッカー好き・・・となにやらタケちゃんさんとは共通点が多いようで、嬉しくなって思わず書き込みしてしまいました(*^^*)

『バイバイ、ママ』は、私も観たいな~と思いつつ、いまだ未見でいたのですが、ますます観たくなってしまいました。のでさっそく観ようと思います!

この記事と内容がズレてしまいますが、先月のJBLオールスターに行かれたのですね!私も観戦し、初めてナマ五十嵐くんを見てきたのですが、いや~可愛い&綺麗でしたね~。うっとりしちゃいましたよ(笑)。

あっそれと。山崎君の顔・・・私は男前だと思いますよ(笑)!決して美形とは言えないけれど、凛々しくて、でも繊細そうで、いいお顔をされていると思います。

息子さんに関する記事も興味深く読ませて頂いています。私自身福祉関係の仕事をしていることもありますし、ドラマ『僕の歩く道』を観ていろいろ考えたりもしたので・・・

と、初コメントにも関わらず、長々と語りすぎてしまいましたね(汗)。失礼致しました。
またお邪魔させてくださいね!

投稿: SHIE | 2007年2月10日 (土) 17:46

>たまさん

この映画、以前の会報でまさやんがいいって言ってなかったっけ~?

この世にはいろんな形の愛情があるけど、その愛って一歩間違えると悲劇なんだなぁ~と思ったわ。
息子とふたりだけの世界に行きたくて、息子を自分だけのものにしたくて、心中を計るんだけど、その願いも叶わず・・・。
ホント哀しいお話でしたよぉ。

でもポール役の男の子、かわいかった♪
あと、ケヴィン・ベーコンの実の娘さんも、なかなかいい味出してました。
機会があったら見てみてね。

投稿: タケちゃん→たまさん | 2007年2月11日 (日) 00:45

>SHIEさん

SHIEさん、はじめまして!コメントありがとうございました!
SHIEさんとは共通点が多いのですね~!!!うれしいわ~♪

『バイバイ、ママ』、哀しいお話だけど、いろいろ考えさせられます。
機会があったら見てみて下さいね。

JBLオールスター、SHIEさんもいらしてたんですね~!!!
イヤ~五十嵐クン、ホントきれいでしたね~!
さらにプレーも華麗だし・・・。ホレボレしました♪
バスケのテレビ放送ってあまりないでしょ・・・もっとやってくれればいいのにね・・・。
明日はテレビ放送があるので楽しみです!
がんばって応援しましょうね♪

私もまさやんの顔、好きです~!
一目見て「あっタイプ!」とは思わなかったんだけど(笑)、じわじわ好きになってきて、今はどの表情の顔も大好きです~!
私は今までまず「顔」から入るタイプだったので、まさやんは珍しいパターンです。(←失礼すぎ?笑)

SHIEさんは福祉関係のお仕事をされているんですね。
子どもを受け入れることはかなりできるようになってはいますが、まだまだ私も未熟なもので・・・ぜひいろいろ教えて下さい。

また遊びに来て下さいね!そしてまた長いコメントお願いします!(笑)


投稿: タケちゃん→SHIEさん | 2007年2月11日 (日) 01:00

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