« オーガスタキャンプの思い出 | トップページ | 恒例・ビューティー大作戦 »

2008年7月17日 (木)

モエの悩みごと

最近、モエはモエのクラスに交流している個別支援学級のAちゃんの話をよくしています。Aちゃんはリョウヘイと同じ自閉症。でもリョウヘイよりずっといろいろなことができるし、モエのクラスでも他の子と同じようにできていることもたくさんあります。
モエは、
「Aちゃんのことを悪く言う子がいて頭にくる。Aちゃんは病気なのになんであんなこと言うんだろう」
「でもその子たちに『そういうこと言うのやめなよ!』って言えないんだよね・・・」
と悩んでいたのです。
Aちゃんを悪く言う子の気持ちもわかる。たぶん、Aちゃんがいるとクラスのペースが乱れたり、空気がしらけたりするのだろうと思います。おそらくモエもそう思うこともあるのでしょうが、それを決して口に出してはいけないと思っているらしいです。でも、口に出している子たちに注意する勇気もなく。それもわかります。

今日モエが学校から帰って来るなり言いました。
「今日とうとう言っちゃった!また○○がAちゃんのこと悪く言ったから、『Aちゃんだって病気になりたくてなったわけじゃないんだよ!それなのにそんなふうに言うなんてひどいじゃん!』って」
どうやら、伝言ゲームというのを2組に分かれてやったときに、Aちゃんがわからないからいつもそちらのチームが負けてしまうようで、負けたチーム(モエのチーム)の誰かが文句を言ったらしいのです。

そういえば、リョウヘイが4~5年生のときもあったっけ・・・。
体育の時間に、2組に分かれてリレーをしたのです。でもリョウヘイは走るのも遅いし、第一リレーの意味なんてわからないから、当然リョウヘイのチームがいつも負けてしまうのです。その日の連絡帳に、「負けてしまったのでチームのみんなにあやまりました」と書いてありました。私は、「リョウヘイのせいで負けたのは申し訳ないけれど、ではたとえばリョウヘイではなくて足が遅い子のせいで負けたら、いちいち他の子にあやまるように指導していらっしゃるのですか?」と書きました。「足が遅いから、意味がわからないから、それであやまらなければならないのだったら、いっしょに体育なんてやらせなくてけっこうです」とも。
他の子は、なんとも思っていなかったかもしれないのに、先生があやまらせたことで「リョウちゃんが悪いんだ」と思ってしまうかもしれないじゃないですか。誰かのせいでリレーに負けても、その子にあやまらせるのはおかしい(自分から「ゴメン」と言うのとは違います)。まして、リレーの意味などわからないのがリョウヘイの障害です。そういう子だから個別支援学級にいるんです。たとえば“親”の私がその話を知って、同じチームのみんなに「そうか~リョウちゃんのせいで負けちゃってゴメンね」などと言うのとは話が違います。“先生”がリョウヘイにそれをさせるのはおかしいんじゃないか?誰かが「リョウちゃんのせいで負けた」と言ったとしたら、それをたしなめるのが先生の役目ではないかと思ったのです。
まぁ今になって思うと、たぶん先生はリョウヘイひとりの担任だったので、“親”と同じ気持ち(いつもまわりに申し訳ないと思っている)になってしまっていたのでしょう。それとも、あやまることを教えたかったのかもしれない。本当はあやまるべきところじゃなくてもあやまったほうがいいときってありますからね・・・。そう思えば、先生の気持ちもありがたいと言えばありがたいんですけどね。

・・・などと、昔のことを思い出しました。
もっとも、リョウヘイの友だちが「リョウちゃんがいるから」とか「リョウちゃんのせいで」などと言っているということが、私の耳に入ったことは一度もありませんでした。
モエの友だちに、Aちゃんを悪く言う子がいてもそれが当たり前なのかもしれない。確かに他の子より手はかかります。友だちに迷惑をかけることもあるかもしれない。
でも、そうやっていろいろなことを通して、お互いに学び、理解し合って、成長していくのでしょう。

先日、モエの学校の個人面談がありました。
先生が、「モエちゃんは介護福祉士に興味があるらしくて調べているんですね。」とおっしゃったのでビックリ!モエは2年生のときは歌手、3年生のときはマンガ家、4年生のときはパティシェールになりたいと言っていましたが、介護福祉士になりたいなどと言っているのを一度も聞いたことがないし、介護福祉士などという言葉も知らないと思っていました。
もちろん親のほうも、モエの人生はモエのものだし、親亡き後もきょうだいとしてリョウヘイのことを少しは気にかけてほしいけど、責任を全部モエが負うことはないと思っています。
でもまぁ、そんなふうにやっぱりお兄ちゃんの障害からいろんなことを感じているんだなぁ~と思った出来事でした。

これからもたくさん大変なことがあると思うけど、ガンバレ、モエ!
そして歌手でもマンガ家でも、好きなものになって、親にラクさせてちょーだいね!(違)







|

« オーガスタキャンプの思い出 | トップページ | 恒例・ビューティー大作戦 »

コメント

長男の通った中学校では、運動会で「クラス全員参加のリレー」が
ありました。その競技では、クラスの皆で話し合って長男の走る距離
を少し短くし、前後の子供さんがその分余計に走る、ということで
他のクラスにも了解を得たそうです。
当日、彼が走る場面では大勢の方が声援を送ってくださって
その中を顔を真っ赤にして必死で次の子にバトンを渡す長男の姿に
とても感動した記憶があります。
障害のある人も同じように、そこで生きているという思いが
そんな子供がそこにいることで、皆の中にも芽生えてくるんですよ、と
担任の先生がおっしゃってくださいました。

ウチの次男も、そういったことにはとても敏感です。
個性が強くてなかなか受け入れられない子に、どこか寄り添うような
ところがあります。小さい頃から「障害」を持つ兄弟と共に暮らす、という
ことは凄く意味のあることなんだな、と彼を見ていて思います。

投稿: 月ママ | 2008年7月19日 (土) 13:27

>月ママさん

息子さん、がんばったんですね。まわりのみんなも。
そうですよね、担任の先生がおっしゃるとおりだと思いたいですね。
リョウヘイの小中学校時代のお友だちもみんな「こういう子もいるんだ」とか、「いっしょにいて当たり前」みたいな気持ちを持ってくれていたように思います。
“いっしょに過ごす”って大きなことですね。

障害のある子のきょうだいは苦労するとは思いますが、だからこそいろんなことを自然に勉強できるよね。
それって親も同じですよね。うん。リョウヘイがウチに生まれてきてくれたことはすごーく意味のあることなんだな。

ところで、あと一週間。
体調整えて、お互い楽しみましょうね!!!

投稿: タケちゃん→月ママさん | 2008年7月19日 (土) 18:15

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106274/41887832

この記事へのトラックバック一覧です: モエの悩みごと:

« オーガスタキャンプの思い出 | トップページ | 恒例・ビューティー大作戦 »