最後の卒業式
今日はリョウヘイの卒業式でした。
療育センターも、小学校も、中学校も、卒業のときは泣けたけど、今日は学生生活最後の卒業式ということもあって、感慨もひとしおでした。
卒業証書授与のときは、卒業証書落っことしたりして、「はぁやっぱり」って感じで笑っていたのですが、PTA会長さんのお話になったらもうダメ。会長さんは私たちと同じ卒業生の親なので、もう話の最初から泣いてるんだもん。それで親たち一気にもらい泣きです。
現在のことだけ考えるなら全然泣きたくもならないんだけど、昔のことを思い出すから泣けちゃうんですよね。
なんだかおかしいなぁ、この子・・・と思い始めたころのこと。
自閉症です、と宣告されたときのこと。
普通の子を見るたびに、どうしてうちだけ・・・と悲観してしまったころのこと。
ギャーギャー騒いでよその人にじっと見られてしまうときのこと。
何度も何度も教えても、簡単なことができなくて落ち込んだときのこと・・・。
でも、その分、楽しかったこともいっぱいありました。
赤ちゃんのときはホントに愛想がよくてニコニコかわいくて。
障害児とわかってからも、何かができるようになるとどんな小さなことでも嬉しくて。
言葉もしゃべれないのに、突然まさやんの歌をはっきりと歌い出したり。
お友だちといっしょに楽しそうに笑っていたり。
障害児の親なら誰でも、子どもに対して「こんなふうに産んじゃって、ごめんね」と思ったことがあると思います。
私もそうです。
でも、ここ3年ぐらいのリョウヘイは、「そんなことないよ!けっこう楽しくやってるよ!」と言ってくれているかのようでした。
こんなことができるんだ!私より全然じょうずじゃん!と、たくさんの発見がありました。
もちろん「こういうトコ課題だよね・・・」というところもたくさんありますが、それよりも嬉しい発見のほうが断然多かった気がします。
今日も、突然サンダルをつっかけてダーッと家の外に走り出たので「どこへ行くのっ!?」とビックリしたのですが、塾に行くモエが携帯を忘れたのに気がついて、モエを追いかけて渡しに行ったのでした。何かができるようになるということだけじゃなく、そういう気持ちも育っているということに感動しました。
普通の子よりゆっくりかもしれないけど、確実に成長してるんだな・・・と実感しています。
そして、やっぱり本人と親のがんばりだけじゃここまで来られなかった。たくさんの人に支えてもらったこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
この子たちは意地悪とかズルいことを知らなくて、本当に優しいのです。
今日の卒業式の途中、リョウヘイの隣りに座っていたYクンがワァワァと泣いていました。Yクンはいつもニコニコしていておとなしく、騒いでいるところなんて見たことがなかったので、どうしたんだろう?と思っていたら、お母さんが泣いていたから心配でたまらなくて、自分も泣いていたと言うのです。そして隣りに座っていたリョウヘイも、泣いているYクンのことを心配そうになだめようとしていました。
こんな純粋な愛すべき子どもたち。
4月からは社会に出て働きます。今までより大変なこともたくさんあるかもしれないけど、でも、元気でいてくれたらそれだけでいい。ママはいつでも応援してるから!
リョウヘイは近くの作業所で調理の仕事をします。まさやんみたいなお料理上手になって、ママのかわりにごはん作ってくれるようになるといいなぁ。
今日は涙、涙、の母たちでしたが、この母たち実に切り替えが早い。
帰り、しょんぼりしているママに「しんみりしてるね」と言ったら、「違うよぉ。明日から4月1日までずっとこの子が家にいるんだよ・・・?」だって。
そ、そうだった・・・・・。
リョウヘイがいるんじゃ、安心して遊びに行けないじゃん・・・!
そりゃ感激もフッ飛ぶかも・・・?
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